駐車場経営の年収って?シミュレーションや想定経費などを詳しく紹介

駐車場経営

掲載日:2026年03月31日
駐車場経営の年収って?シミュレーションや想定経費などを詳しく紹介 イメージ

駐車場経営は初期費用を抑えやすく撤退や転用もしやすいため、土地活用法として人気がありますが、「実際にどのくらい稼げるか」という点が気になる方も多いのではないでしょうか。

駐車場経営の年収は、さまざまな要素によって左右されるため、土地の特性をふまえたシミュレーションが欠かせません。本記事では、駐車場経営による年収の目安や想定される経費、年収を左右する主な要素などについて解説します。土地活用を検討する際の参考にしてください。

目次

駐車場経営の年収って?シミュレーション例

駐車場には月極駐車場とコインパーキングの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。一般的に、コインパーキングのほうが稼働時間あたりの収益性が高いとされる傾向がありますが、どちらを選ぶかは年収にもかかわるため、土地の条件や周辺環境をふまえて判断することが重要です。

駐車場経営を検討する際は、事前に収益をシミュレーションしておくことが欠かせません。ここでは、月極駐車場とコインパーキングのそれぞれの年収のシミュレーション例をご紹介します。

関連記事:「駐車場経営は儲からない?経営形態や運営方式、4つのメリットも紹介」

月極駐車場の場合

月極駐車場は月単位で賃貸する駐車場のことで、利用者とオーナーが長期的な契約を結ぶことが多いのが特徴です。住宅街やオフィス街など、長期的な利用が見込める場所であれば、安定した稼働率が維持できるでしょう。

月極駐車場の年収(売上の目安)は、「月額賃料×区画数×12カ月」の計算式で算出できます。

(例)月額1万円で10区画の場合

月額賃料(1万円)×10×12カ月=120万円

上記のように、年間の売り上げ見込みは120万円となります。

月極駐車場は収益が毎月一定になりやすく、年収の見通しを立てやすいでしょう。

コインパーキングの場合

コインパーキングは、利用した時間分の料金を徴収するスタイルの駐車場です。車や人の出入りが多い場所に適しており、繁華街や商業施設が多いエリアであれば、高い収益が期待できる場合があります。

コインパーキングの年収(売上の目安)は、「時間貸し料金×(1区画あたりの平均稼働時間/日)×区画数×365日」の計算式で算出できます。

(例)10台分の駐車場が満車状態(稼働率100%換算)で、1時間300円×1日8時間稼働する場合

  • 1日の売上目安=24,000円
  • 年間の売上目安=876万円

上記のように、年間の売り上げ見込みは876万円となります。立地条件や稼働状況によっては、月極駐車場より高い売り上げが見込める可能性があるでしょう。

ただし、コインパーキングの場合、稼働時間や稼働率は日々変動するため、必ずしもシミュレーションどおりの年収になるとは限りません。

駐車場経営の年収は運営方式によっても異なる

駐車場経営の運営方式には以下の3つがあり、年収額にも大きく影響します。

運営方式詳細
直営方式オーナーが料金設定や利用者対応、清掃、設備のメンテナンス、
トラブル対応などの駐車場経営に必要なすべての業務を行う
一括借り上げ方式オーナーが運営会社に駐車場全体を貸し出すことで、
稼働状況に関わらず固定賃料を受け取ることができ、
設備の管理やトラブル対応もすべて運営会社に任せられる
管理委託方式運営会社に日常管理やトラブル対応などの管理業務を任せ、
オーナーが収益の一部を管理費として支払う

3つの運営方式の比較

直営方式は管理費用を抑えやすく、稼働率が高ければ手取り年収を最大化しやすい点がメリットです。一方で、利用者の募集や契約の管理、クレーム対応などの業務をオーナー自身で行う必要があるため、時間的・精神的な負担は大きくなりがちです。

一括借り上げ方式は、稼働状況に左右されにくく収益の変動が少ないため、年収の見通しを立てやすいことが特徴です。その半面、稼働率と収益が比例しないため、ほかの運営方式と比較して利回りは低い傾向があります。

管理委託方式は、直営方式に比べて管理の負担を軽減しつつ、稼働状況に応じた収益が得られる点がメリットです。管理費の分だけ手取りは減りますが、安定運営と収益性のバランスを取りやすい運営方式といえるでしょう。

駐車場経営にかかる想定経費

手取り年収をできるだけ正確に予測するためには、必要な経費や税金を知ることが大切です。

駐車場経営にかかる経費として、まずは以下の3点について理解しておきましょう。

  • 初期費用
  • ランニングコスト
  • 税金

それぞれについて詳しく解説します。

初期費用

初期費用としては、主に舗装工事費や設備費があげられます。

月極駐車場でアスファルト舗装をする場合、1平方メートルあたり5,000円前後が目安です。なお、経年に応じて軽微な補修などのメンテナンスが必要となる場合があります。

コインパーキングの場合は、精算機やロック板、看板設置などの設備に加え、アスファルト舗装を前提とするケースが一般的であり、初期費用だけで数百万円かかることも珍しくありません。

初期費用が高額になると回収までに時間がかかるため、実質的な年収が圧迫されることになります。

ランニングコスト

駐車場経営では、以下のようなランニングコストが発生します。

  • 管理費・運営委託費
  • 清掃費・設備保守費
  • 電気代・通信費(コインパーキングの場合)
  • 修繕費

10台規模の直営方式による月極駐車場の場合、維持費は年間で数万〜十数万円程度が一般的な目安です。コインパーキングの場合は、精算機やロック板、ゲートなどの設備保守費が必要となるため、月極駐車場よりもコストがかかるケースが多いでしょう。また、管理業務を外部委託するのであれば、その分の運営委託費も発生します。

税金

手取り年収を考えるうえで把握しておくべき出費に、税金があります。固定資産税や都市計画税のほか、駐車場経営によって得た所得に対しては、所得税や住民税も課税されます。

住宅用地の場合は固定資産税と都市計画税の軽減措置を受けられますが、住宅が建っていない状態で駐車場として利用している土地は、住宅用地としての軽減措置が受けられません。

駐車場経営の年収額を左右する5つの要素

駐車場経営の年収額は、さまざまな要素によって差が生じます。収益をシミュレーションする際は、これらの要素を考慮する必要があります。

具体的な要素とは、以下の5つです。

  • 立地
  • 料金設定
  • 台数
  • ビジネスモデル
  • 運営方式

それぞれについて詳しく解説します。

関連記事:「駐車場経営は儲からない?理由や失敗する原因、3つの対策を紹介」

立地

駐車場の需要は立地の影響を受けやすく、一般的には駅の近くや商業施設の近くなどの需要が高いとされています。また、都市部と郊外では人口や交通量に差があり、都市部のほうが高い需要が見込まれるでしょう。

一時的なイベント需要ではなく、「恒常的な利用が見込めるか」「競合の参入状況はどうか」といった観点からも検討することが大切です。

料金設定

料金設定は、稼働率と収益のバランスを取る重要なポイントです。収益を求めて周辺の相場よりも料金を高く設定すると稼働率が低下します。反対に、高い稼働率を維持するために料金を低く設定すると、結果として年収が伸びにくくなることもあります。

周辺の駐車場の相場を定期的にチェックしたり、稼働状況に応じて料金設定を柔軟に見直したりすることが、収益性を高め、安定した年収を確保するためのポイントといえるでしょう。

台数

台数が多ければそれだけ売り上げの上限は高くなりますが、必ずしも台数を増やすことが年収増につながるとは限りません。土地の形状や車の出入りのしやすさによっては、無理に台数を増やすことで使い勝手が悪くなり、結果として稼働率が低下する場合もあります。

また、同じ広さの土地であっても、区画の取り方や通路幅によって駐車できる台数に差が生じます。そのため、土地を有効活用して収益性を高めるには、レイアウトを工夫することが重要です。

ビジネスモデル

月極駐車場かコインパーキングかといったビジネスモデルの違いによっても、年収額には差が生じます。月極駐車場は利用者と長期的な契約を結ぶため、収益が安定しやすいメリットがありますが、収益性は低くなる傾向があります。これに対してコインパーキングは、高い稼働率が維持できれば高収益を狙えますが、立地や需要の変化によって収益が変動しやすい点がデメリットです。

立地条件やリスク許容度に合ったビジネスモデルを選択することが、安定した年収の確保につながります。

運営方式

前述した通り、直営方式・一括借り上げ方式・管理委託方式のどれを選ぶかによって、手取り年収や収益の安定性は大きく変わります。

一般的に収益性が最も高くなるのは直営方式ですが、駐車場運営にかかる管理や対応の手間、費用はすべてオーナーの負担となります。また、稼働率が低下すれば、それに比例して収益も減少する点には注意が必要です。

年収の水準だけでなく、運営にかかる労力やリスクとのバランスを考慮したうえで、適切な運営方式を選択しましょう。

駐車場経営とトランクルーム経営の比較

駐車場経営と比較されやすい土地活用法として、「トランクルーム経営」があります。トランクルーム経営とは、利用者に収納スペースを貸し出すことによって賃料を得るビジネスです。駐車場経営と同様に、比較的初期費用を抑えやすいことから人気があります。

ここでは、両者のメリット・デメリットを比較します。

関連記事:「トランクルーム経営とは?初期費用や失敗しないためのポイントを解説」

メリット

土地活用方法メリット
駐車場経営・初期費用が少なく準備期間が短い
・狭小地や変形地でも可能
・建物より維持管理が簡単
・他業態への転用がしやすい
トランクルーム経営・エリアリンクの屋外型トランクルームの場合、初期費用が不要(※土地造成・舗装費用のみ要相談)
・準備期間が短く工期も短く済む
・狭小地や変形地でも可能
・立地の影響を受けにくく、住宅建設や駐車場経営に向かない土地でも収益化できる可能性がある
・収納スペースとして利用されるため、利用者トラブルが少ない

トランクルームは駐車場と比較して立地の影響を受けにくい傾向があるため、「駅から遠い」「周囲に商業施設がない」といった条件でも、収益化できる可能性があります。

また、収納スペースとしての利用が中心となるため、利用者トラブルが比較的少ないことも大きな利点といえるでしょう。

デメリット

土地活用方法デメリット
駐車場経営・競合が増えやすく価格競争になりやすい
・土地の利用効率が低く利回りが伸びにくい
・税金やランニングコストの負担が相対的に大きい
トランクルーム経営・ほかのトランクルームとの差別化がしにくく、価格競争になりやすい
・「住宅用地の特例」による固定資産税等の軽減措置が適用されない
・アパートやマンションの経営などと比較すると収益性は低い

いずれの場合も、メリットとデメリットの両方をふまえて検討することが大切です。

駐車場経営とトランクルーム経営のどちらにするかお悩みの場合は、全国に2,500物件以上・12万室以上を展開しており、業界最大規模のトランクルーム「ハローストレージ」を提供しているエリアリンクにご相談ください。

【お問い合わせ・資料請求はこちら】

駐車場経営の年収はビジネスモデルや運営方式によって異なる

駐車場経営の年収は、ビジネスモデルや運営方式によって異なります。一般的には、コインパーキングのほうが高い収益を期待できる傾向がありますが、立地条件や周辺環境によっては月極駐車場が適する場合もあります。また、運営方式によっても必要な手間や得られる収益に差が生じるため、よく検討して選択することが大切です。

駐車場経営は立地の影響を受けやすい土地活用法ですが、トランクルーム経営なら駐車場経営としては利益が見込めない土地でも、収益化できる可能性があります。初期費用を抑えやすく、比較的短期間で事業をスタートできる点もメリットといえるでしょう。

【お問い合わせ・資料請求はこちら】

トランクルーム経営ならエリアリンクの「ハローストレージ」

エリアリンク株式会社は、「世の中に便利さと楽しさと感動を提供する」を理念に掲げ、トランクルーム「ハローストレージ」の運営を行うストレージ事業を中心に、ストック型ビジネスで安定性の高い経営を推進しています。

1995年の創業より着実に成長を続け、2003年に東京証券取引所マザーズに上場、2022年には東証スタンダード市場への移行もいたしました。

エリアリンクが展開するトランクルーム「ハローストレージ」は、全国に2,500物件以上・12万室以上を展開しており、業界最大規模、掲載物件数は全国No.1(※)です。

近年、トランクルームの認知度は高まりつつあり、市場規模が拡大傾向にある業界です。

駅から遠い、地形が悪い、土地が狭いなどの理由から、マンション・アパート・駐車場経営が困難な土地でも、屋外型トランクルームなら有効活用できることから、遊休土地活用の選択肢として注目を集めています。

土地の活用方法にお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。

※2022年3月期 指定領域(※)における市場調査
調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
※屋内型、屋外型の合計掲載物件数・屋外型の掲載物件数において物件数 No.1
※「指定領域」=レンタルスペースの物件数の情報をWeb で公開している 8 社(エリアリンク社独自調査。2022年3月時点のウェブ上での屋内型、屋外型の合計掲載物件数・屋外型の掲載物件数上位8社)を対象として、物件数を No.1 検証調査

<エリアリンク株式会社 公式ホームページはこちら>

水野 崇さん

監修者水野 崇(みずの たかし)

水野総合FP事務所代表。東京理科大学理学部卒業。中学、高校、大学、専門学校で金融経済教育を行うほか、テレビ朝日、BSテレ東、TOKYO MXの番組に出演。NHKドラマ「3000万」家計監修。独立系FPとして、相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など幅広く活動している。
<資格>宅地建物取引士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者 ほか