空き家を解体する費用ってどれくらい?

土地の活用

掲載日:2016年12月19日
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最近、放置された空き家の老朽化が問題になっており、ニュースでも倒壊してしまった事例などが取り上げられています。こういった空き家の問題は他人事ではありません。例えば、実家に誰も住む人がいなくなった場合、自分で解体の手続きをしなければなりません。ここでは、空き家を解体するメリットとその費用について、またその費用を抑えるコツについてもご説明します。

空き家を解体するメリットとは?

空き家を解体するメリットとはなんでしょう。下記でご案内します。

更地のほうが高値で売れる

老朽化した空き家を残したままよりも、更地にしたほうが高値で売れます。

管理する手間が省ける

どうしても家主のいない家は、荒れてしまうもの。定期的に掃除をしないとネズミや鳥が住みついたり、通りすがりにゴミを投げ込まれたりすることがあります。近隣住民とのトラブルの原因にもなりますので、やはり、早めに解体するほうが良いといえます。

空き家を解体する費用の相場は?

解体費用の相場をみていきましょう。以下は1坪辺りの費用の目安です。ただ、家の間取りなどによって大きく異なりますので、あくまで目安として考えてください。

  • 木造……40,000円
  • 鉄筋コンクリート……70,000円
  • 鉄骨……60,000円

自治体から解体費用の補助を受けられる場合もあります。空き家の放置が問題になり、行政代執行により、「解体は行政、費用は持ち主」というケースも今後は増加していくとみられます。そうなってしまう前に、早めに対応していきましょう。

解体費用を抑えるコツ


どこに頼んでも解体費用は同じと思う人もいるかもしれませんが、解体費用を抑えるコツがあります。以下でご案内します。

解体現場から距離が近い業者を選ぶ

業者の事務所から解体現場までの移動距離が近いほうが、費用が安くなる傾向にあります。解体現場から近い業者を探して、いくつか見つかったら各業者に見積もりをとり、比較してから決めるようにしましょう。

解体業者の繁忙期を避けて依頼する

12~3月は解体業者の繁忙期になります。この時期は、費用が高くなることがあります。また、スケジュールも調整しづらくなります。4月になれば、閑散期に入るので、場合によっては費用が安くなることもあります。スケジュールも組みやすくなります。また、梅雨や真夏、真冬は、作業しづらい時期のため、費用が高くなる傾向があるので避けたほうが良いでしょう。

また、人手をかけて解体するほうが割高になりますので、重機で解体するほうが費用を抑えることができます。

費用を抑えるコツをいくつかお伝えしましたが、上記の方法で必ず費用が抑えられるとは限りません。費用を抑えるためには、交渉力も必要になってくるでしょう。

空き家を解体する際は、まずその費用について、業者にしっかりと確認してから進めましょう。もちろん、自治体に問い合わせて、補助金や解体に関する注意点などを確認することも忘れてはいけません。また、解体してからの土地の活用方法についても、考えておくと良いでしょう。