駐車場経営は個人でできる?必要な費用と始め方をわかりやすく解説

駐車場経営を検討している方の中には、個人でも経営可能なのか知りたい方もいるでしょう。駐車場経営を個人で行うには、初期費用や維持管理、収益性などを考慮したうえで、自身に適した運営方法を見つけることがポイントです。
本記事では、駐車場経営を個人で行う際の形態や経営方式、費用の目安、経営の始め方などについて解説していきます。
目次
- 駐車場経営は個人でも始められる
- 駐車場経営の方式
- 駐車場経営を個人で行うメリット・デメリット
- 駐車場経営を個人で行う場合の経費
- 個人でもできる駐車場経営の始め方
- 駐車場経営だけではなくトランクルーム経営もおすすめ
- 駐車場経営を個人で行う場合は負担を踏まえて検討しよう
駐車場経営は個人でも始められる
駐車場経営は、個人でも始めやすい土地活用方法の1つです。駐車場経営の場合、アパートやマンションなどの賃貸物件経営のように建物を建設する必要がないため、初期費用を比較的抑えやすいといわれています。
小規模な土地でも運用でき、管理方法の選択肢も多いため、個人でも検討しやすい土地活用方法といえるでしょう。
ただし、月極駐車場やコインパーキング(時間貸し)など、駐車場の形態によって初期費用や収益性が異なるため、それぞれの特徴を十分に理解したうえで選択することが重要です。
ここでは、月極駐車場とコインパーキング(時間貸し)の違いを詳しく解説します。
月極駐車場

月極駐車場は1カ月単位で契約する方式で、毎月定額の賃料を受け取れます。一度契約すると長期間利用されるケースも多いため、比較的安定した収益を得やすいシンプルな運営形態です。
駐車場の需要が多く、継続的に利用されやすい駅前や住宅街、オフィス街などの土地活用に向いています。
月極駐車場は、コインパーキングと比較すると初期費用を抑えやすいです。また、一般的な運営形態では大がかりな設備を必要としないため、設備の故障対応や定期的なメンテナンス費用が発生しにくく、ランニングコストも低く抑えられます。
ただし、一度空きが出ると収益が下がりやすいというデメリットがあります。
月極駐車場の概算収益は、以下の計算式で求められます。
- 月間売り上げ=月極料金×契約台数
- 空きがある場合の月間売り上げ=月極料金×(総区画数-空き区画数)
コインパーキング(時間貸し)

コインパーキング(時間貸し)は、30分や1時間といった時間単位で駐車スペースを貸し出し、利用者から利用料金を得る運営形態です。
商業地や駅周辺など需要が高い地域では高い収益が期待できますが、人通りや車通りの少ない立地では稼働率が伸びにくい場合があります。また、競合の有無や天候などの影響を受けやすく、外部要因によって収益が変動しやすい点には注意が必要です。
コインパーキングの場合、料金精算機やロック板などの設備投資が必要であり、初期費用に加えて運営に伴うメンテナンス費用も発生するのが一般的です。
コインパーキングの収益は、目安として以下のように計算します。まず1日の最大売上を算出し、そのうえで利用率を掛けることで、立地条件や稼働状況を反映した現実的な売上水準を把握しやすくなります。
- 月間売り上げ=最大売上×利用率×30日
- 最大売上=(営業時間÷課金単位)×単価×台数
- (例)(24h÷1h)×200円×6台=2万8,800円/日
なお、駐車場経営の初期費用については、こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
関連記事:駐車場経営の初期費用って?方式別の目安や初期費用を抑える方法を紹介
駐車場経営の方式
駐車場の経営方式には、主に以下の3つがあります。
- 個人経営方式
- 管理委託方式
- 一括借り上げ方式
それぞれの経営方式を理解したうえで、自身の状況に適したものを選びましょう。
個人経営方式
個人経営方式は、駐車場経営に関わるすべての業務を、運営会社に委託せず自分で行います。管理費や手数料などを支払う必要がないため運営コストを抑えやすく、利益をそのまま手元に残すことが可能です。
また、運営方針を自由に決められることや、ほかの土地活用方法に転用しやすいことなどもメリットとしてあげられます。
しかし、集客戦略やメンテナンス、トラブル対応などすべてをオーナー自身が担う必要があるため、時間や労力の負担が大きくなることがあります。
管理委託方式
管理委託方式は、駐車場の管理業務を運営会社に委託する方式です。個人経営方式と次に解説する一括借り上げ方式の中間的な位置づけとなります。
管理委託方式では、駐車場内の舗装といった整地作業や設備投資・設置は自身で行うことが必要です。駐車場は自ら所有するため、得られる利益は自身のものになりますが、そこから運営会社に管理委託料を支払います。
一括借り上げ方式よりも利益を手元に残せるうえ、プロのノウハウを活用できるという点がメリットです。
一括借り上げ方式
一括借り上げ方式では、土地を運営会社にまとめて貸し出し、毎月固定賃料を受け取ります。駐車場経営に必要な設備の設置をはじめ、日々の管理業務、トラブルの対応などまですべて運営会社が行います。
初期費用やランニングコストもほとんどかからないため、手間や費用をかけずに土地活用を行いたい方におすすめです。
毎月の固定賃料は利用台数や稼働率にかかわらず受け取れ、安定的な収入が確保可能です。しかし、高い収益が出ても賃料は一定です。また、運営会社との契約期間が10年単位など長期に設定されることもあり、中途解約が制限されたり、違約金などの条件が定められたりするケースもあるため、運営の柔軟性に欠ける点には注意しましょう。
駐車場経営を個人で行うメリット・デメリット
駐車場を個人で経営する際は、コストを抑えられることや運営の自由度が高いといったメリットがある一方で、管理業務やトラブル対応などの負担が大きくなるといったデメリットもあります。
駐車場を個人で経営する場合のメリット・デメリットについて詳しく確認していきましょう。
メリット
駐車場を自分で経営すると運営会社に支払う管理委託料などが発生しないため、収益性を高めやすいことがメリットです。稼働率を上げるほどに、手元に多くの収益を残すことが可能でしょう。
将来的に別の土地活用方法に切り替えたいと希望している場合でも、個人で運営していれば比較的速やかに切り替えられます。建物を建設していないことが多く、撤去や原状回復にかかる費用も抑えられるでしょう。
デメリット
個人で駐車場経営を行う場合、無断駐車や料金の未払いなどのトラブル発生時には、オーナー自身で対応しなければなりません。また、駐車場内の清掃など日常的な管理も欠かせず、作業負担は大きくなりがちです。
さらに、立地条件や駐車場の規模・形態によっては、行政への手続きが必要になる場合があるでしょう。出入口の位置や看板の設置についても一定の基準や制限が設けられることがあり、これらを個人で確認しながら対応しなければならない点もデメリットといえます。
駐車場経営を個人で行う場合の経費
駐車場経営を個人で行う際にかかる経費として、主に以下のものがあげられます。
- 電気代:照明・精算機など
- 清掃・巡回作業費:委託する場合
- 設備のメンテナンス費:アスファルトのひび割れ補修、ラインの引き直しなど
- 設備の減価償却費:精算機・ロック板など
- 保険料:施設賠償責任保険など
清掃や巡回作業を自身で行えば委託料は発生しませんが、負担を軽減するために事業者へ委託する場合は、その費用が継続的にかかります。また、利用者を募るために広告を出す際には、広告宣伝費も発生するため注意が必要です。
個人でもできる駐車場経営の始め方
個人で駐車場経営を始める場合は、一般的に以下のような流れで進めます。
1.土地の状況を確認する
2.駐車場の形態や経営方式を決める
3.整地や設備投資を行い、運営を開始する
順を追って確認していきましょう。
1.土地の状況を確認する
土地の状況を把握することから始めましょう。土地の広さや形状、エリア内での駐車場の需要などを確認し、最適な経営方式を判断するための基礎情報を整理します。
確認すべき項目は以下のとおりです。
- 周辺の駐車場の利用状況
- 想定台数
- 接道状況
- 整地の必要性の有無
- 周辺環境(商業地か住宅地かなど)
このような諸条件を把握することで、経営プランを具体的に検討できるようになります。
2. 駐車場の形態や経営方式を決める
次に、土地の条件や予算、運営に割ける時間などを踏まえて、駐車場の形態や経営方式を選択します。
駐車場の形態として、月極駐車場またはコインパーキングのどちらにするのかを選びます。一般的には、コストを抑えたい場合は月極駐車場、収益性を重視する場合はコインパーキングが適しているでしょう。
また、経営方式は個人経営・管理委託・一括借り上げのうちから選びます。労力はかかっても自由度が高い経営を希望する場合は個人経営が、収益性重視で管理にかかわる業務を委託したい場合は管理委託が向いています。
安定した収益を得つつ手間を抑えたい場合は一括借り上げを選ぶとよいでしょう。
3. 整地や設備投資を行い、運営を開始する
駐車場の形態や経営方式を決定した後は、砂利敷きや舗装などの整地作業を行います。ライン引きや車止め・看板などを設置し、コインパーキングの場合は精算機なども設置しましょう。
ここまでの準備が整えば、運営を開始できます。
月極駐車場の場合は、募集サイトや不動産会社を活用して利用者を募集するのが一般的です。コインパーキングの場合は、必要に応じてチラシを配布するなどの広告宣伝を行うのもよいでしょう。
運営開始後は清掃や巡回などの維持管理を定期的に行い、稼働率の向上を目指してください。
駐車場経営だけではなくトランクルーム経営もおすすめ

駐車場経営は、コストを抑えて手軽に始められる土地活用方法ですが、立地の影響を受けやすく、収益が安定しにくい場合もあります。
初期費用を抑えやすく、個人でも始めやすい土地活用として、トランクルーム経営もおすすめです。
立地が駐車場経営に向かないと悩んでいる方は、一度エリアリンクへご相談ください。エリアリンクであれば、10年以上一括借り上げ方式で安定した収益が見込めます。運用・管理はエリアリンクが代行するため、管理運営の負担も軽減できます。
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駐車場経営を個人で行う場合は負担を踏まえて検討しよう
駐車場経営は個人でも取り組むことができ、月極駐車場とコインパーキングのいずれかの形態を選ぶのが一般的です。初期費用や管理の手間、収益性などを考慮し、自身の条件に合った方式を選ぶことが重要です。
また、経営方式には個人経営方式・管理委託方式・一括借り上げ方式があり、かかる労力や経営の自由度、収入の安定性などに違いがあります。それぞれの特徴を比較したうえで検討しましょう。
駐車場経営は比較的コストを抑えて始められる土地活用方法ですが、立地条件などによっては思うように収益が得られないこともあります。そのような場合は、トランクルーム経営といった別の土地活用方法を検討することで、より安定した運用が期待できる可能性があります。
トランクルーム経営を含めた土地活用について検討している方は、ぜひエリアリンクにご相談ください。
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※2022年3月期 指定領域(※)における市場調査
調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
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監修者|水野 崇(みずの たかし)
水野総合FP事務所代表。東京理科大学理学部卒業。中学、高校、大学、専門学校で金融経済教育を行うほか、テレビ朝日、BSテレ東、TOKYO MXの番組に出演。NHKドラマ「3000万」家計監修。独立系FPとして、相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など幅広く活動している。
<資格>宅地建物取引士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者 ほか