コンクリート汚れの原因や掃除方法、おすすめの洗剤を紹介

土地の活用

掲載日:2025年11月28日
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駐車場経営を進めるうえで、駐車場の美観は大切なポイントです。しかし、コンクリートは放置していると汚れが落ちにくくなるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

コンクリート汚れは、雨水やタイヤ跡、カビ、コケなどさまざまな原因によって引き起こされます。

本記事ではコンクリート汚れの原因や掃除方法のほか、おすすめの洗剤と使用法、汚れの付着を防ぐ予防策もご紹介します。

目次

コンクリート汚れの主な原因と掃除方法

コンクリートはさまざまな原因によって汚れます。汚れを落とすためには原因を把握して、適切な方法で掃除する必要があります。

ここでは、コンクリート汚れの主な原因と掃除方法を見ていきましょう。

雨水による黒ずみやシミ

雨水には、大気中の細かい汚れが含まれています。雨水に含まれた汚れやホコリがコンクリートに付着し乾燥すると、黒ずみの原因になります。

また、雨水が同じ部分を通過すると筋状のシミができ、長時間放置すると、汚れがコンクリートに浸透して落ちにくくなるため注意が必要です。

雨水によるシミは、以下のような方法で掃除しましょう。

  • ブラシと水でこすり洗いをする
  • シミが軽度なら中性洗剤で対応する
  • 広範囲の黒ずみには高圧洗浄機を使用する

時間の経過により汚れが落ちにくくなる前に、定期的な掃除をしておくことが大切です。

タイヤ跡や油汚れ

車の出入りによる摩擦によって、コンクリートに黒いタイヤ跡がついてしまうことがあります。また、駐車中に漏れたエンジンオイルやガソリンがコンクリートに染み込んで油汚れがついてしまうこともあります。油は吸着しやすいため、放置すると酸化により頑固なシミになります。

タイヤ跡はセスキ炭酸ソーダで作った洗浄液でこすり洗いし、油汚れは専用の油除去剤や洗剤などを使って分解させてからしっかりと掃除しましょう。

カビ・コケの発生

日当たりが悪く、湿気がこもるような場所ではコンクリートにカビやコケが繁殖しやすいです。緑や黒の斑点ができてしまうと目立つため、美観を損ねてしまいます。

また、カビやコケによってコンクリートの表面が滑りやすくなるため、転倒のリスクもあります。

発見したら、過酸化水素水の水溶液やカビ取り剤をスプレーしてブラシでこすり、水で流すとよいでしょう。

サビ汚れ

自転車やバイクのスタンド、鉄製の柵、門扉などの金属部分が、雨水や湿気で酸化することで、コンクリート表面に赤茶色のサビ汚れが残ることがあります。

また、鉄粉を含んだ砂ボコリや車のブレーキダストが蓄積してサビ汚れになるケースも珍しくありません。

放置すると酸化が進み、シミがコンクリートに深く浸透して落ちにくくなるため、早めに対処しましょう。

サビ汚れはサビ取り専用洗剤で分解してからブラシなどでこすって汚れを落としましょう。また、サビ汚れを落とした後に、汚れの原因となった金属部分に防錆処理を行うことで、再発を防ぐことができます。

鳥フンやガムの付着

鳥フンは酸性が強く、コンクリート表面を侵食する性質があります。乾燥すると固まり、こびりついて除去しにくくなるため、早めの対策が重要です。

コンクリートに付着したガムが高温で柔らかくなると、コンクリートの凹凸に入り込むため、除去しにくくなります。付着したガムを放置していると砂やホコリと混ざってさらに固着し、黒ずみやカビの原因になることがあります。

具体的な掃除方法は、以下のとおりです。

  • 鳥フン:水や中性洗剤で早めに除去、乾いた場合は湿らせてからこする
  • ガム:冷却して固めてからヘラなどで削り落とす

コンクリート掃除に役立つ洗剤

ここでは、コンクリート掃除に役立つ洗剤を5つ紹介します。

  • 重曹
  • セスキ炭酸ソーダ
  • 過炭酸ナトリウム
  • 中性洗剤
  • 専用のカビ取り剤・サビ取り剤

洗剤によっては使い方に注意しなければならない場合があるため、適切な使用方法を覚えておきましょう。

重曹

重曹は弱アルカリ性で、油汚れを中和します。低コストで使いやすい点が特徴です。

重曹を水に溶かしてスプレーする方法が一般的ですが、粉のまま振りかけても使用可能です。汚れにかけて、しばらく放置してからブラシでこすり、水できれいに洗い流しましょう。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ度が高く、油汚れやタイヤ跡の掃除に向いています。

汚れにセスキ炭酸ソーダを染み込ませて、時間をおいてからブラシでこすると落ちやすくなります。広範囲に使う場合や、頑固な汚れにおすすめです。

過炭酸ナトリウム

過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤の主成分として知られており、発泡作用で汚れを分解します。漂白効果もあるため、頑固な汚れを除去したい場合や、カビやコケの掃除に向いています。

衣類の漂白剤としても使用されることがあるので、入手しやすいでしょう。

ただし、過炭酸ナトリウムは重曹やセスキ炭酸ソーダよりもアルカリ性が強いため、手荒れを引き起こす可能性があります。手荒れが心配な方は、必ず手袋を付けて作業しましょう。

中性洗剤

家庭用食器用洗剤などの中性洗剤は、日常的な掃除や小さなシミなどの軽い汚れを落とすのに向いています。

強い洗剤を使いたくないときにも、安心して掃除できるでしょう。

専用のカビ取り剤・サビ取り剤

コンクリートにも使用できるカビ取りやサビ取りの専用剤は、重曹などで落ちない頑固なカビやサビにおすすめです。

カビ取り剤は塩素系漂白成分で、カビの繁殖を抑制する働きもあります。タンパク質を分解する強力な作用があるため、しっかりとカビを除去できるでしょう。

サビ取り剤は鉄分を化学的に分解して除去しますが、使用時は手袋やマスクを着けるなどの安全対策が必須です。

きれいなコンクリートを保つための予防策

コンクリートをきれいなまま保つために、また掃除の手間を省くためには、汚れの付着を防ぐ予防策を講じることが大切です。

具体的な予防策は、以下の2つです。

  • 撥水・防水塗料で仕上げる
  • 日常的なメンテナンスで再発を防止する

撥水・防水塗料で仕上げる

撥水・防水塗料をあらかじめコンクリート表面に塗布しておくことで、水や油の浸透が防げます。汚れが付きにくくなり、掃除の手間を大幅に軽減できるでしょう。

また、防カビや防藻効果のあるタイプを選べば、コケやカビの防止にもつながるためおすすめです。

塗料の耐用年数は数年単位であるため、定期的な塗り直しで効果が維持できます。

日常的なメンテナンスで再発を防止する

駐車場のコンクリートをきれいに保つためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。

たとえば、雨水や泥が溜まりやすい場所には、定期的に水で流すだけでも効果があります。軽い汚れの段階でブラシを使って掃除をすれば、頑固なシミになりにくいため、実践してみましょう。

鳥のフンやガムは、頑固な汚れやシミなどの原因になります。放置せずに早めに除去することが大切です。

また、駐車場などの排水環境を整えることで、湿気やコケの繁殖を抑制できます。コンクリートが汚れやすかったり、シミが付着しやすかったりする場合は、一度排水環境を点検してみましょう。

駐車場経営でメンテナンスに悩むならトランクルーム経営もおすすめ

日々のメンテナンスや掃除を行うことで、駐車場の美観や衛生状態を保つことができます。

しかし、ほかの業務が忙しく、駐車場のコンクリート掃除にまでは手間をかけていられないという方もいるでしょう。

駐車場経営でコンクリート汚れなどのメンテナンスにお悩みなら、トランクルーム経営への切り替えも検討してみてください。

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運用から管理まで代行してくれる企業を選べば、メンテナンスもお任せできるため、余計な手間がかからなくてすみます。

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土地活用の方法としてトランクルーム経営を選ぶメリットについては下記の記事で詳しく解説しています。

関連記事:「トランクルーム経営とは?初期費用や失敗しないためのポイントを解説」

コンクリート掃除は定期的なメンテナンスがポイント

本記事ではコンクリート汚れの原因や掃除方法、おすすめの洗剤について解説しました。

コンクリート汚れは、雨水やタイヤ跡、カビ、コケ、鳥フン、ガムなどさまざまな原因によって引き起こされます。汚れたまま放置しておくと、汚れの除去が困難になるため注意が必要です。

また、駐車場経営をしていて、コンクリートのメンテナンスにお困りであれば、トランクルーム経営への切り替えも選択肢の1つです。トランクルーム経営は、運用・管理まで代行できる企業を選べば、メンテナンスなどの手間を削減することができます。

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監修:桜井鉄郎

東証プライム上場の金融機関で主に住宅ローンの相談販売を担当(相談件数:約2,000件)。FPの視点で顧客に最適な返済プランや返済開始後のライフプランを提案。マイホーム購入に関連する法令・税額控除制度等についても説明。